通関士の仕事は

通関士とは?

通関士は、その名のとおり「通関」の専門家です。
通関という言葉に馴染みのない方も多いと思いますが、国際貿易をする場合、輸入、輸出にかかわらず、かならず通さなければならない国に対する手続きが通関業務です。

あなたの生活まわりを見渡して見てください。

あなたが愛用しているTシャツやスニーカーは海外ブランドではありませんか?

パスタやお豆腐を食べる時、その原材料となる小麦や大豆はどこの国で生産されたものでしょう?

家具や自動車、肉・魚・野菜・果物、無数の工業製品など、食品原料から工業製品まで、日本には無数の物が日々大量に輸入されています。

こうした輸入品はすべて通関手続きを経て日本に運ばれてきます。

日本から自動車やコンピュータを海外へ送り届ける、輸出についてもまったく同じです。

それらもすべてきちんと、通関の手続きを経たうえで海外へ送り出されているのです。

言うまでもないことですが、日本だけではなく、世界の経済は貿易なしでは成り立ちません。

そして通関の手続きにたずさわることができるのは、この国では、国家試験で認定された、通関のプロだけなのです。

通関士の活躍の場

それでは、通関士は具体的にはどんなところで働いているのでしょうか。

大多数の通関士は、通関業者と呼ばれる企業に所属し社員の一員として働きます。

通関業者とは主に、空運・海運・陸運、倉庫業などの流通業のことです。

また商社やメーカー企業であっても、自社のなかで通関手続きまで行っている会社も、大きくは通関業者と呼ぶことができます。

上記のなかでも通関士がいちばん大勢活躍しているのは流通業です。

船舶での輸出入や航空貨物のような海外と日本の物流を結ぶ流通会社(船舶会社や航空会社)は、品物を一時保管する倉庫(倉庫業)や、陸路の流通(運送業)なども兼業していることも少なくありません。

大手中小を合わせると、現在日本におよそ1000社あるといわれている通関業者。通関士はそのような企業に属し、スムーズな貿易物流を支えています。

また機械系のメーカーなどでは(パソコンや携帯電話などを想像してみてください)、無数の製品部品を直接海外から仕入れ、国内で組み立てています。

そのため生産効率(スピード)を追求するために社内の通関部門を設置している会社もたくさんあります。

いまや貿易ビジネスを行う企業にとっては、どこの企業でも、直接・間接的に、通関士の存在は欠かせなくなっています