通関士が人気の秘密は

日本の貿易の未来を支える仕事。そして就職・転職につよい資格

通関士試験の受験者は、1990年が約3千500人、1993年が6千人、そして2006年は1万人を超えています。
このように「通関士」資格の人気は、年を追うごとに高まってきています。なぜ近年、通関士の資格にこれほど人気が集中してきたのでしょうか。

貿易動向の変化

管理人が思うに、ひとつに通関士の将来性が挙げられるように思います。

日本は貿易立国です。これからも食品原料や鉱物など多くの資源を輸入し続けるでしょうし、自動車や家電製品などの高付加価値品を輸出してゆくと思います。

そんな「ものづくりの国日本」の貿易をとりまく事情が変わりつつあることは、みなさんもご存じですね。

以前は、完成品以前の原材料が多かった輸入も、今日ではアジア各国等の発展にともない、パソコンや家電製品など、高度化した商品も多く輸入されるようになってきています。

そのように複雑化していく輸出入の貨物を適切に申告し、スムーズかつ効率的な通関業務を維持するためにも、ますます通関士の活躍が期待されているのです。

「通関士」という言葉の響きが持つイメージ的な魅力も無視できないところでしょう。

学生のみなさんですと、通関士の仕事に「世界の物流を支える貿易のエキスパート」的な国際的でかっこいい職業のイメージをお持ちの方は少なくないと思います。

現実はそうとばかりも言えないのですが、しかしこの職業が、国際物流を円滑にするためのプロの仕事であることは間違いありません。法律により一定の独占業務も与えられています。

そのよう職業的な安定感に注目するなら、そのイメージはまったく正しいものと言えます。

就職に抜群の威力!

事実、通関士の資格には就職に抜群の威力があります。

多くの学生のみなさんが就職活動に苦労している昨今の就職事情のなかでも、早々と就職を決めているのが通関士試験の合格者なのです。

最近は特に、流通業や貿易関連会社に就職を希望する大学生で、在学中に通関士の資格を取得する人がふえているようですね。

通関士の資格を持っていれば、すでに仕事に必要な知識を備えているわけですし、就職活動でこの仕事への情熱をアピールすることができます。

本当にこの仕事に就きたい熱意をお持ちの学生さんなら、いまのうちに資格の取得をお薦めします。

貿易業全般に知識が活かせる

また通関士の知識が、通関業者での仕事だけでなく、貿易に関連した企業一般に役立つことも、この資格が人気の理由のひとつのようです。

通関士の試験勉強では、関税法や関税定率法、外国為替法などを学習します。

そしてこれらの法律知識は、貿易会社で働く人なら職種によっては知っているのが当然の知識でもあります。

たとえば商社マンやデパートの輸入、メーカーの輸入担当者などがそうです。これらの職場では、通関士の資格がなくても業務を行うことはもちろんできます。

ただ関税法や貿易関連法務を知らないと、実際問題として責任を持って仕事を進めることはできません。

これらの仕事に携わる人が、通関士の試験に挑戦していることも、通関士の資格人気につながっているようです。